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ひな祭りのお菓子の発売をはじめました。
その中でも「出雲のひな祭り」のセットは毎年少しずつ内容を変えお届けしている、力を入れているものです。

上段(写真右奥)は「ひな餅」。これは出雲地方のならわしに由来します。ひな餅と呼んでいますが、実際は団子粉で作ります。食感は餅にあらず(ためしてみて下さい)。

私の母(明治45年生まれ)がよく話してくれました。 『子供のころは、ひな祭りの時期には子ども達がお母さんと遊び感覚で楽しんでひな餅を作っていたんだよ。

こしあんを入れた団子に色とりどりの色を付け、各家に残る、お多福や亀、蝶などの素焼きの型に入れる。赤、青、緑の原色のままペタペタと好きなように色を付けるので、お餅のキャンバスの上をいろんな色があっちへ行ったりこっちへ行ったり。お多福の口紅をさしたつもりなのにおでこの真ん中が赤くなったりして、まるで福笑いだねって、みんなで笑ったものだよ。』

こういった伝統行事は今の家庭では失われつつありますが、伝え続けていくことの大切さを感じております。 ひな餅は昔ながらの素朴な味をお楽しみいただけます。一息ついてほっとしたい時にぴったりです。

下段(写真左手前)の「ひな菓子」は、ひな段飾りをお菓子で表現しました。 男雛、女雛を「外郎」で、三人官女を「薯蕷」で表しています。「浮島」製のひな餅に干菓子の貝遊び。 昔子供のころ、お祝いしてもらった日を思い出し懐かしく思う方もいるかと思います。

是非、ご賞味下さい。

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